
膝関節の生理的外反は170度である。図を見てわかるように大腿骨頭→膝→足根は一直線になる。
膝関節は①大腿骨内側顆・外側顆と脛骨上端、および②大腿骨前面と膝蓋骨、との二つからなる。外側顆は脛骨骨体より外側に突出し、そこにかかる負荷の一部は腓骨から足関節に流れる。つまり、重力の多くは大腿外側顆にかかるが、軟部組織への負荷はむしろ内側顆に多くかかる。③外側半月板(輪状)と内側半月板(半月状)は、非対称関節である大腿・脛骨関節面の隙間を埋め、その衝撃緩衝作用ならびに関節包の保護にあたる。④前十字靭帯は屈曲時に脛骨の前方移動を制限し・後十字靭帯は伸展時に脛骨の後方移動を制限する。
膝関節は構造上極めて複雑であり、それぞれの箇所で障害(膝内症)をおこしやすい。
①前・後十字靭帯の損傷、断裂(疼痛、膝の不安定、引出現象)
②内・外半月板損傷(疼痛、弾発現象)
③内・外側副靭帯の損傷(疼痛、側方動揺)
④ホッファー病(膝蓋腱下脂肪の出血、疼痛、弾発現象)
膝内症の他に、正座が痛くて座れない。自発痛及び運動痛、関節水腫などの原因として
⑤股関節の変位により、膝の重心線が移動して、膝全体にかかっていた体重が、膝の特定の部分にかかるために膝に痛みを発生する場合。
⑥仙腸関節の変位、及び腰椎5番・4番の変位により坐骨神経・仙骨神経への過剰刺激のため膝の痛みが発生する場合。等である。
当院は股関節調整、仙腸関節調整、仙骨調整のあと、関口流柔術に伝承する技法で膝関節を診断し、下腿外旋を矯正します。
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