
肥田式強健術とは、正しい姿勢を獲得することである、
正しい姿勢とは「正中心」を得ることである、
正中心は「丹田」を鍛えることで感得出来る、
①腰を反って腰と腹に等分の力を入れる
②上体絶対柔軟
③重心を両足の中央に落とす
④上体垂直

完璧な姿勢をとった場合、全身のあらゆる無駄な力が集中し、人体の物理的重心が両足の中央に垂直に落下する。
①両足の中心線が直角に交差し、しかも、両足の踵の間隔が肩幅よりもやや広めに立ち、上体は垂直にして腰を十分に反ったとき、臍(A)から水平線を後方へ伸ばすと、腰椎と仙骨の合点(B)で交わる。
②地骨結合(D)
③三角形ABCに内接する円の中心(O)が正中心である
④腹腔部に力を集中すると、この内接円を含む球形が自覚できる。
⑤この球形の表面から求心(O)に向かって同一量の圧迫力を加えると、その力は垂直に落下して、両足で形成している台形EFGH(支撑底面)の中心Pに一致する。
⑥正中心Oに集中された力は同時に反発して垂直に上昇し、脳幹聖中心部を貫く
上体(頭部、胸背部、腕)、中体(腰腹)、下体(下肢)
- 上体 柔軟(虚にして虚) 拡散力
- 中体 強剛(実にして実) 凝集力
- 下体 軽快(虚にして実) 拡散力
腰腹の特徴は
〇腰は下体を司る枢軸
攻撃、敏捷、動的
{腰腹同量}{動静一致}
〇腹は上体を司る基点
防御、堅実、静的
{腰腹同量}{動静一致}
☆腰を重点⇒重心は爪先におちる、落ち着きを失い軽躁んいなりやすい
☆腹に重心⇒重心は踵に堕ちる、鈍重になりやすい緊急時間に合わない
☆腰腹同量⇒両者の特色は渾然融合されて偉大な活動をなしうる
仙骨神経叢より脊髄神経を通して大脳思考中枢の働きを停止させ、無念無想の境地が生理学的に現前される。この現象は一朝一夕に行くものではない。しかし、毎日強健術を継続すれば心身ともに強健となり、無病息災を得ることは間違いない。
学研mu_books鉄人を創る肥田式強健術より
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