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臘八や 素堂和尚は ひねにけり_串本_無量寺檀家さんの句

12月8日午前2時ごろ、開板が七・五・三に打ち鳴らされると、鶏鳴だ。臘八大接心の終わりを告げる開板の打音が、長い残響を伴い余韻を残して遠く宇宙へ消えてゆく。(35年ほど前の経験)

その頃、湊素堂老師から直接伺ったお話の中に「臘八や素堂和尚はひねにけり」がありました。素堂老師は無量寺に住職された期間、毎年、臘八には師匠の竹田益州老師に参禅されたのです。鎌倉の建長寺僧堂師家になられてからも、毎年臘八は、京都は建仁寺僧堂の益州老師のもとにお出でになり終わって、鎌倉に返られて、建長僧堂の臘八大接心を務められました。後に、師匠の請で建長寺を辞して建仁寺に晋山されました。

2014/12/7 臘八示衆第七夜。

一子出家すれば九族天に生ずと。夫れ出家は須らく真の出家を要すべし。所謂真の出家とは誓願を奮起し、勇猛精進にして直に命根を斷ずれば豁然として法性現前す。是を真の出家と謂う。九族生天も亦真実にして虚しからず。(----省略----)汝等が成道を待つことは猶、大旱に雲霓を望むが如くならん。如何んぞ悠々として坐ながら之を見て大願を発せざらん。光陰惜しむべし、時人を待たず。勉旃勉旃。と白隠さんはおっしゃっています。

生死事大 無常迅速 光陰可惜 時不待人

院長の一言:毎年、白隠禅師の「臘八示衆」提唱を拝して清々しい気持ちに満たされます。僅か一時間ですが結跏趺坐する冥利ははかりしれません。

日本古武道伝_南龍整体術_ミロク気功整体院 河本馨