
もとのみはもとのところへかえるべしいらぬほとけをたずねばしすな 一休宗純
一休の説話に、蜷川新左衛門が臨終に詠んだ狂歌問答がある。
久しく病の床に臥していた蜷川新左衛門が、「生まれぬる其の暁に死ぬなれば、今日の夕べは秋風ぞ吹く」と辞世の句を詠んで身罷った。
埋葬の時刻となり、新左衛門の棺が大徳寺に運ばれ、導師一休が読経し、引導の法語も終わった。すると死んだ筈の新左衛門が、棺中から「独り来て独り帰るも我なるを、道教えんというぞ可笑しき」と詠んだ。即座に一休
「独り来て独り帰るも迷いなり、来たらず去らぬ道を教えぬ」と返歌した。
人は皆、何処から来て何処へ行くのかとの迷いを醒ますのに苦労する。
あなたは死んだ時どこへ逝くのか?
只管打坐!
日本古武道伝_南龍整体術ミロク気功整体院 河本馨
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