口腔衛生は万病の予防

メリットが多い口腔ケア

唾液の分泌を促進する
残留物や細菌で口腔内が不衛生な状態では、唾液が出にくくなり口の中が乾燥する。口腔ケアで口の中を清潔にすると、唾液の分泌が促進される。唾液には歯や口の粘膜を保護し、殺菌の成分が含まれているため虫歯や歯周病を予防したりする役割があり、唾液の量を増やすことは口腔ケアにおいて重要なポイントである。
感染症や発熱を予防する
口の中にいる細菌の中には、表皮感染症や食中毒を引き起こす「黄色ブドウ球菌」、呼吸器感染症を引き起こすおそれのある「肺炎桿菌」など、全身疾患の原因となる菌も存在する。口腔ケアには、感染症や発熱の予防という効果もある。
 認知症を予防する
口を開けたり閉じたりして噛んで食べるという行為は、脳に酸素を送ったり刺激を与えたりするため、中枢神経を活性化し認知症を予防するといわれます。愛知県在住の65歳以上の健常者を対象に、2003年から4年間かけて行われた調査によると、歯が20本以上残っている人に比べて、歯がなく入れ歯も使っていない人は、認知症になるリスクが1.9倍も高いという結果になっている。
 誤嚥性肺炎を予防する
嚥下(食べ物を飲み込むこと)機能が衰えると、食べ物や唾液が気管に入ってしまうことがあります。このとき、口腔内の細菌が肺に入って起こるのが「誤嚥性肺炎」である。口腔内の汚れや細菌を減らすことは、誤嚥性肺炎の予防につながる。誤嚥性肺炎は高齢者の命にかかわることもある怖い病気、しっかり予防することが重要である。
 口腔機能の低下を防ぐ
高齢者は、噛む」「飲み込む」「呼吸する」「話す」「表情を作るといった口腔機能全般が低下しやすい傾向にあります。口腔機能が衰えると、十分な栄養が摂取できなくなり、免疫力の低下や摂食障害につながる。口腔ケアを通して口腔機能を向上・改善すれば、体全体の健康の回復が期待できる。
 【参考】
神奈川歯科大学プレスリリース(2011年)